平事務局員の宮本です。
今年の夏は、数々の厄災が日本を通り過ぎました。影響を受けた方も多くおられるのではないでしょうか。お見舞い申し上げます。
今年3月の例会では相続法を取り上げましたが、今回も家族制度について取り上げます。
家族の問題は、古くて新しい永遠の問題です。個人、家族、社会、国家。いろいろな価値観が、その時々の社会状況の中でぶつかり合います。
今日的状況に即した最新の議論が行われるものと大いに期待しています。
なお、当会(自由人権協会京都)では、この度若い力を得て公式HP(自由人権協会京都(公式))を整備しました。
今後のイベントの告知は、おいおいこちらに全面的に移行していく予定ですので、ブックマークされている方は変更をお願いします。
今回の例会の告知は、こちらです。
どなたでも参加可能ですが、今回は事前申込をお願いします。
申込は、こちらの下の方、申込フォームよりお願いします。
参加費として1000円お願いします(学生及び会員は無料です)。
会場は、京都駅前の、キャンパスプラザ京都です。
以下、転載歓迎致します。
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「家族」って何だろう?~憲法訴訟の最前線から考える家族制度と司法の役割
自由人権協会 関西合同例会
近年、家族のあり方が多様化し、現行の家族制度の憲法適合性を問う訴訟が次々と提起されています。
平成27年12月16日に、最高裁大法廷で、女性が婚姻解消後半年間再婚できないとする民法733条1項の規定のうち、100日を超えて再婚禁止期間を設ける部分が、憲法14条1項や24条2項に違反すると判断されたことは、記憶に新しいことと思います。
一方、同じ日に、最高裁は、夫婦同姓を強制する婚姻制度が違憲であると争われた訴訟について、3名の女性判事全員が違憲とするなか、合憲判決を下しました。それでもなお、今年5件もの夫婦別姓訴訟が提起され、世間の注目を集めています。
そこで、今回は、上記再婚禁止期間違憲訴訟の原告代理人であり、また、現在も憲法訴訟の最前線でご活躍中の弁護士の作花知志さんをお招きして、ご講演いただきます。
ご講演の後は、具体的事例をもとに、参加者の皆さんとディスカッションしながら、これからの家族制度の方向性を探り、また、司法の役割について考えを深めたいと思います。
未来の法律家の皆さんへのメッセージも予定しています。ぜひ多くの方にご参加いただければ幸いです。
日 時: 2018年11月3日(土・祝)15:00~17:30(開場14:40)
場 所: キャンパスプラザ京都(京都市大学のまち交流センター)5階 第1講義室
(住所:京都市下京区西洞院通塩小路下ル アクセス:京都駅から徒歩5分)
講 師: 弁護士 作花知志 さん(岡山県弁護士会)
(2004年登録。原告1名、代理人1名で再婚禁止期間違憲判決を得る。現在は、サイボウズの青野慶久社長を原告とする新しい夫婦別姓訴訟の他、嫡出否認制度違憲訴訟、離婚後単独親権制度違憲訴訟等を担当。)
内 容:【第1部】講演
1.プロローグ~再婚禁止期間違憲訴訟
2.現在進行中の憲法訴訟
① 離婚後単独親権制度違憲訴訟
② 嫡出否認制度違憲訴訟
③ 新しい夫婦別姓訴訟(戸籍法上の夫婦別姓訴訟)
【第2部】ディスカッション ※二宮周平先生(家族法)ご登壇予定!
1.家族の問題を事例で考えよう!
① 夫婦同姓とプライバシー
② 離婚後の親子関係
③ LGBTと家族
④ 親子と血縁
2.エピローグ
司法試験から司法を考える~未来の法律家の皆さんへのメッセージ
対 象:一般市民、学生、弁護士(どなたでもご参加いただけます)
参加費:1000円(学生及び会員は無料)
※当日会場でお支払いください。
定 員:200名(先着順)
※会場後方は、お子様同伴可(賑やかな場合は一時退出をお願いする場合があります)
主 催:自由人権協会京都
共 催:公益社団法人自由人権協会、自由人権協会大阪・兵庫支部
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