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2007年9月21日 (金)

シンポジウム「刑事施設被収容者の人権―医療に関する権利を中心に―」

もう2週間も前になってしまいました。ブログの意味がない?いやいや報告を。

9月8日に兵庫県弁護士会で行われた、
近畿弁護士連合会主催のシンポジウム
「刑事施設被収容者の人権―医療に関する権利を中心に―」

に出席してきました(というか、司会をしておりました。司会になったのは、報告など能力がいる仕事をはずしてもらったからでしょう(^^))。
題名が難しいですが、要するに刑務所の中の医療はどうなのかという問題です。
こんなマイナーそうなテーマにも関わらず、約100名もの参加がありました。矯正関係者も何人か来ていただいてたようです。
刑務所の法務技官の経験がある精神科医、刑事施設視察委員、学者などからの問題提起&シンポジウムで、4時間にもわたりましたが、参加者は皆熱心に聞いていました。弁護士、医師、刑務所職員などそれぞれの立場から、この問題が重みのあるものとして認識されているということなのでしょう。

このシンポの準備で、4月からそれなりの時間、労力が費やされましたが、参加者が多く報われた感じです。
波及効果なのか、奈良少年刑務所で無診察処方箋が出されていることがシンポの前後に新聞記事になりました(「奈良少年刑務所」でググると現在でも新聞記事にたどり着けます)。本シンポの実行委員会の委員のおそらく共通認識は、個々の施設の問題というよりは施設での慢性的な医師不足が原因で、根本的には国が予算措置を講じるべき問題というものです。

最後に、印象に残ったシンポジウム内のフレーズを引用します。
ネルソン・マンデラ前南アフリカ大統領曰く
「牢獄に入れられてはじめて、人は真にその国家を知ることになる、と言われる。国家はその最も高い地位の市民を救う方法によって判断されるべきではなく、最も低い地位の市民を扱う方法によって判断されるべきである」

今後も建設的な議論を、弁護士会、矯正当局ともに継続していく必要があるでしょう。

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