【例会】取調べの実態・宮本恵伸弁護士、橘英樹弁護士(2017/1/26)
平事務局員の宮本です。
前回の遠山大輔弁護士の講演会には、著名な事件(舞鶴女高生殺人事件)を取り扱ったためか多数ご来場いただきました。感謝申し上げます。
次回は、京都弁護士会に所属されている宮本恵伸弁護士(つまり私)と橘英樹弁護士より、殺人罪で起訴されたが一審で無罪を獲得しそのまま確定した経験について、主として取り調べの方法に焦点を当ててお話しいただきます。
昔より自白は「証拠の王」といわれ、その獲得に捜査機関は躍起になりがちです。ともすると方法が違法不当なものになりがちであり、刑事訴訟法の改正にあたっても身柄拘束や可視化の問題が常に論じられてきました。
不当な取り調べが決して過去のものではない、という意味で、近時の事例を報告していただきます。
また、元被告人の方にもご参加いただき、長期にわたった勾留生活、警察官や弁護人の印象などをざっくばらんに伺います。
どなたでも参加無料、予約不要です。
会場は、京都弁護士会館です。
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(以下、転送転載可)
■題名 取調べの実態 ~こんなやり方あり?!~
■日時 2017年(平成29年)1月26日(木)
開場18:00~
開会18:15(~20:30)
■場所 京都弁護士会館 地階大ホール
京都弁護士会館へのアクセス
京都市中京区富小路通丸太町下ル
①地下鉄「丸太町駅」から徒歩7分
②京阪「神宮丸太町駅」から徒歩12分
③バス停「裁判所前」から徒歩1分
④バス停「河原町丸太町」から徒歩8分
■講師 宮本恵伸 弁護士
京都弁護士会刑事委員会委員、人権擁護委員会委員賞、当会会員、こもれび法律事務所
橘 英樹 弁護士
京都弁護士会会員、やまなみ法律事務所
えん罪被害者 Aさん
本件殺人被告事件の元被告人(一審で無罪確定)
■参加費:無料 予約不要
■主催:自由人権協会京都
堀法律事務所内 京都市中京区富小路通丸太町下ル 富友ビル3階
電話 075-241-1092
■ご案内
「ひどい取り調べ」というと,昔の刑事ドラマでは若い刑事が被疑者を怒鳴ったり,ときには殴りかかったりするのをベテラン刑事が取りなして自白を迫る,といった場面が描かれました。
今回ご報告する事件は,Aさんが妻殺害の嫌疑を掛けられ,約半年の在宅捜査の後逮捕されたという事件です。Aさんは,あの手この手で自白を迫られました。自白調書は作成されませんでしたが,Aさんこそが犯人だと確信する警察官が熱心に「自白」を迫る様子は,昔の刑事ドラマとは違う形で,アンフェアかつえん罪を生む危険が高いものでした。
本人に対する働きかけの経過を,本人及び弁護人の視点から詳細に振り返り,熱心な取調べが孕む虚偽自白作出及びえん罪の危険について考えます。
また,Aさんは殺人罪で起訴され,最終的に無罪判決が確定しましたが,約1年10か月の身柄拘束を余儀なくされました。長期にわたった留置場,拘置所での生活,警察官や弁護人から受けた印象などについても,ざっくばらんにお聞きします。
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